アイドルについて考えたことや現場歴を記録するブログ

しみじみ&すみずみ①

 

 現場に赴いていなかったわけでもないのにしばらく更新をサボっていた。書く時間がなかったような気もするがそれは理由になっていないのでここらで一気に書き上げてしまおうと思った次第である。良ければお付き合い願いたい。

 

 さてそれでは4月まで遡って、見るとSKE48劇場での逆生誕までは記事として残っているようである。ではここから書き進めていくとしよう。

 

 SKE48劇場での逆生誕は4月20日(土)に行われた。このとき他の劇場ではまだ4月の逆生誕は行われておらず、栄で白井友紀乃さんからバースデーカードを頂き嬉々としていた私は他の劇場の逆生誕も応募しようと思ったのだ。そこでチケセンを確認すると、23日(火)にAKB48劇場、28日(日)にNMB48劇場で逆生誕が行われることがわかった。ところが火曜日の私はすべてのタスクを終えるのが17:30であり、そこから30分で秋葉原に行くことは不可能なので、AKB48劇場は断念した(ちなみに込山チームK『RESET』公演だった)。ではNMB48劇場はというと、こちらは応募をした。実を言うと4月28日は不肖ワタクシの誕生日であるため、NMB48は全くの素人の私でも応募に至ったのだ。

 

 すると当選。演目は研究生による『夢は逃げない』公演。NMB48 Mobileには加入していないので一般枠での当選である。NMB48劇場では入場抽選のビンゴがなく、チケット記載の番号順に入場していくらしい。この番号というのも完全ランダムというわけではなく、モバイル→映像倉庫→一般の順に充てがわれていくとのこと。AKBやSKEの劇場に慣れているとどうも不公平な感は否めないところだった。私の記載番号は201ということで後ろの方なのは確定していたが、不得手なNMB48、まして研究生ということでメンバーを一人も知らないので良くも悪くもそこらへんはどうでもよかった。

 

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 公演に行くまでにメンバーを覚えようだとか、公演の予習をしようとかいう意気は特になく、初のNMB48劇場を並に楽しめれば良いと思っていたし、山本彩卒業コンサートのときと違い大阪そのものも堪能できそうだったのでそちらも楽しみだった。

 

 大阪までの足を考えたとき、新幹線と飛行機の値段はそこまで変わらなかったので新幹線を選択。さらに学割と往復割を効かせて25,000円を切ったのでなかなか満足だった。もっと早くに申し込めれば飛行機のが安いのだろうが、劇場公演のシステム上そうもいかない。遠方枠を使っても価格差が生じるかどうかというレベルである。ただ、25,000円を切ってくれれば最低ラインは押さえていると思う。名古屋で2万だからなかなか良いんじゃないか。むろん夜行バスが一番安価ではあろうが、GWの日曜となるとお値段も結構しており、正直差額分のメリットをあまり感じられなかった。

 

 そう、世はゴールデンウィークのはじまりである。始発駅だから座れるだろうと行きは自由席で購入していた私は東京駅の新幹線ホームに着いた瞬間敗北感に苛まれた。次の列車もその次の列車もその次の列車もすでに列が生まれている。見越して指定席を取るべきだったと悔いた。それでも博多行や広島行の列に並ばず、新大阪行の列車の列に並ぶというせめてもの工夫をし、どうにか座ることができた。東京の時点ですでにデッキには多くの乗客が立っており、新横浜では車両の通路も埋め尽くされていた。これはいつも乗る総武線の光景と何ら変わらなかった。これでは車内販売のワゴンは言うまでもなく、車内検札さえ行えない。こういう日に不正乗車がまかり通っているのだろうと密かに思うのであった(やってませんよ)。

 

 東京から新大阪まで2時間半ほど。お供には松井玲奈『カモフラージュ』が。これは江籠裕奈さんの生誕祭に参加したときに名古屋で購入した著者サイン入りの本である。2時間半の移動時間を埋めるにはちょうどいい分量だった。

 

 新大阪駅に着くと、JR難波駅を目指す。ホントに「JR難波」という駅なのだ。劇場最寄りのなんば駅(OsakaMetro御堂筋線)とは少し、いや、かなり離れている。大阪市内のJR駅は乗車券で行けるためJR難波を使ったが、新大阪で御堂筋線に乗り換えたほうが早いのは間違いなかった。友人曰く「JRは高いからほとんど使わない」とのことだった。

 

 JR難波から劇場に向かって歩くとようやくなんば駅が見えてくる。そこは商店街になっていた。商店街をさらに奥に進むとNMB48劇場にたどり着いた。これがおよそ14時。開演は16:00なので少し時間があった。このしばしの時間で大阪グルメの片鱗を味わおうと考えたのだ。

 

 Twitterのフォロワーさんに教えていただいた劇場前の「わなか」というたこ焼き屋さんに行こうと思ったのだが、長蛇の列だったので断念。しかしその向かいもたこ焼き屋さんで、こちらのが列が少なかったように見えたので並ぶことにした。

 

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(この日20歳になったらしい)

 

 関東で食べるたこ焼きより柔らかい印象を受けた。それこそAKB48劇場で公演を観た帰りに銀◯こで買う(人もいるであろう)たこ焼きは外側がカリカリである。これも関西人(大阪人?)からすれば邪道なのだそうだ。そして横にある飲料はクソマズかった。とても苦い。私は菅なな子さんのブログを読んでいるが、彼女に言わせればそれは「甘い」そうだ(ビールが、ではない)。苦いからうまいのだろうな。つまりこれはワタクシの味覚がまだまだコドモというわけであって、決して席が満席ゆえにカップルと相席というシチュエーションだったからうまみを享受できなかったわけではないということなのである。

 

 さて、次は何を食らおうかと考えたときに、『名探偵コナン』で服部平次がコナン一行に大阪案内をしていた話を思い出した。そこではたこ焼きの次はうどんを食べていた。蘭が「薄味だけどおいしー」と言うのに対し小五郎は「味がせん」と言っていたことまではっきりと覚えている。

 

 ということでうどんを求めた。たこ焼き屋を出てすぐに「丸亀製麺」が目に入ったが、いくらなんでもそれは違うだろうということで他をあたった。そして訪れたのはふつうのうどん屋さん。きつねうどんをおいしくいただきました。

 

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 ストーリー通りだと次はお好み焼きなのだが、さすがにそんな時間も胃の容量もなく、発券に向かった。

 

 スタッフに番号を伝えると、「本日お誕生日ですよね?」と聞かれた。NMB48劇場では逆生誕公演当日が誕生日の客はお見送りを最初に通れ、さらにバースデーカードのメンバーを選べるそうなのだ。しかもステッカーを渡されるので、これを着用することでメンバーにも本日が誕生日だということが伝わり、おめでとうの言葉をいただけるという算段なのだ。これは良い取り組みだと思う。少なくともSKE48劇場にはこの制度はない。好きなメンバーを選べるということで、推しメンは誰かと聞かれたのだが、うーむ、困ったものだ。推しどころかメンバーが誰一人わからない。予習してこなかったのが仇となった。そこで、上に述べたフォロワーさんに勧められた新澤菜央さんを指名させていただいた。

 

 このやり取りの後、発券のために階段を下りる。チケットを受け取ると、右手にスタンプを押された。光を当てると見えるアレである。このため、秋葉原や栄では入場前にも身分証提示を求められるところを、難波ではチケットのみで入場できた。

 

 前述のようにNMB48劇場では入場順抽選がなく、番号順に整列して待機をする。待機場所は劇場の隣のビルの階段で、番号が若い順に並んでいく。201番の私は4階くらいの位置だっただろうか。これがなかなかに体力を削られるのだ。やはりわかっている人はいて、下で待機していて入場時に自分の番号のところにスッと入り込む人たちは何人かいた。

 

 また気になったのが事前キャンセルの多さである。SKE48劇場では対内入場は稀であるが、今回事前キャンセルで50を超えていた。小嶋花梨プロデュース公演初日もキャンセルが多いことが嘆かれていたが、いざ目の当たりにすると悲しくなった。応募枠に「キャンセル待ちおまけ」なんてのがあるのもこのためだろう。

 

 劇場に入り、できるだけ前の列の真ん中に座ることを意識して席とりをした。まず気づいたことは立ち見がないこと、次に段差が多いことである。1列ごとに段差になっており、私の席から最前の人の頭がはっきりと見えるのだ。NMBはSKEほど推しサイの文化が浸透していないようだが、このハコならレスも送りやすそうだった。ただ椅子は小さく、背もたれもないので過ごしやすさは栄が抜群に良いことを再認識した。

 

 このように色々観察をしながらも、どこか緊張しながら開演を待っていたのだった。