アイドルについて考えたことや現場歴を記録するブログ

しみじみ&すみずみ②

 

 NMB48劇場で『夢は逃げない』公演の開演を待つ20歳の誕生日の午後。セットリストだけは事前に調べておいたので知っていたが、この公演のセトリはとにかく強い。山本彩卒コンを凝縮したようなセトリだ。それもそのはずこの公演は山本彩プロデュースである。1曲目の「僕以外の誰か」から引き込まれていく感じがした。この曲のセンターを務める大田莉央奈さんは、はっきり申し上げると特段歌が上手いだとかダンスが上手いだとかいう印象はなかった。しかし、もし“センターオーラ”なるものがあるとするならば彼女にそれを感じずにはいられない。そういうメンバーである。

 

 また、全体で見たときにダンススキルの高さには驚くばかりであった。彼女たちは本当に研究生なのかと何度も思わされた。現在AKB48劇場で研究生による『パジャマドライブ』公演が行われており、入って観たことはないが何度か配信で観ているので、本店の研究生レベルの現状も同時に理解することとなった。

 

 ところで私は新澤菜央さんの推しサイらしい水×黄を振っていたのだが、何せメンバーを一人もわからないのでどれが新澤さんなのかわからないのだ(爆)。

 

 頭3曲が終わり、自己紹介MCでようやく新澤菜央さんを把握した。なんかふつうにかわいくて安心した()。以降は彼女を中心に観ていて、何度かレスも頂戴できたと思う。やはりNMB48劇場の客席の作りの賜物である。

 

 公演終盤に「場当たりGO!」という曲があり、この曲はNMB48 3rd『純情U-19』のカップリングである。実はワタクシ、人生初めてのアイドル現場がこのシングルの全握なのである。AKBでもSKEでもないのだ。それを思い出してなんだか懐かしい気持ちにもなった。そして本編最後は「夢に色がない理由」というこちらもまた名曲であるがアルバム曲ゆえに隠れている曲である。こちらのセンターを務める南羽諒さんのパフォーマンスが丁寧でとても良かったと思う。

 

 さらにはアンコールにて「絶滅黒髪少女」だったり、公演名にもなっている「夢は逃げない」だったり、新曲の「床の間正座娘」を聴くことができ、冒頭で述べたこの公演の“強さ”が最後まで惜しみなく発揮されていることを実感した。やっぱり山本彩さんが残してくれたものは大きいのだと思った。HKT48でも現在指原莉乃さんが『いま、月は満ちる』公演を製作中だそうで、これまた期待大であろう。私個人として、NMBよりはHKTのが知っているはずなので一度くらい観てみたい思いはあるが博多までなかなか足が伸びないのが現状である。

 

 そして驚いたのが、アフタートークがあるという点である。翌日(4/29)と翌々日(4/30)は幕張メッセで握手会があるのだが、この公演を契機にお試しで握手に来てくださいとのことで、なるほど上手いやり方だなあと感心しつつ、29日の券は取っていたので、件の新澤さんとは握手をしようと決めたのであった。

 

 前述のようにお見送りでは先頭に行くことができ、移動の際に客席の皆様からもおめでとうのお言葉を頂けた。関西のノリをリアルに感じられた瞬間だった。もちろん公演中もメンバーのMCにファンが乗っかっていき、笑いに包まれる展開が多くあり、それが行き過ぎてないのだ。関東人の私にも非常に心地よい空間だった。

 

 そして劇場を出てロビーで撮って出しを買い外へ。この撮って出しも栄と違ってすぐに買えるから良い。また、通常公演では遠方枠の方を先に出してくれるそうでこれもまた新幹線の時間を気にする人にとっては優しい計らいである。『夢は逃げない』公演、また来ようじゃないか。今度はある程度知識をつけて。

 

 劇場を出たのが18時頃。さて、グルメ満喫のつづきをしようではないか。とはいえ一人でお好み焼きというのもどこか空しいので串カツにした。

 

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 いやはや大変に美味しゅうこと。苦手なアスパラガスでさえ難なくいけた。それに横のハイボールとやらもおいしいのだ。調子に乗ってもう一品&もう一杯...。

 

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(愛してやまないカルピスも本日はカルピスサワーに)

 

 これらを平らげ、大阪旅は終了。新大阪駅に向かう。帰りはJR難波まで歩かずなんば駅を利用した。ちょっと驚いたのが、乗った新幹線が1週間前にSKE48劇場に行った帰りに乗った新幹線と同じ便だったということである。開演時間が1時間半ほど早かったとはいえ、こんなにゆっくりしても帰る時間が同じとは、やはり栄では撮って出し購入列に時間を取られているのだと感じた。

 

 まあ20歳になったということでお酒を口にしてみたが、ビールがまずいというだけで他は特に何も思わなかったのが正直なところだった。世のオジサマたちは仕事終わりのこれを楽しみにしているのかと思うと甚だ謎である。飲み物なら何でも良いではないか。お酒、高いし。心なしかこの日の夜はよく眠れたような気はしなくもないが。

 

 新幹線によく乗るようになって、車内で缶ビールを飲むことにある種の憧れを抱いていたし、この日それを実践しようと思っていたが、それは幻に終わったのである。

 

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